2014年3月30日日曜日

お一人様の独り言 ~理不尽な「プライド」の長く苛酷すぎる犠牲~

妙だなぁ、理不尽だなぁと感じることは
世の中にいっぱいある。

そのひとつが「裁判」だ。

例えば古くは、ヨーロッパの魔女狩りも、
そのひとつかもしれないけれど。

誤認逮捕のまま刑が確定し、そして
死刑にいたるケースも少なくない。

袴田事件の再審が認められたそうだ。

逮捕されて-48年?
場合によっては人の一生よりも長い歳月を
精神的・肉体的束縛とほぼ人権を剥奪されて
過ごしてきている。

そして異例の釈放。
「これ以上拘置をすることは著しく正義に反する」

-それでも検察側は即時抗告の構え?
パフォーマンスでそうしないと示しが付かない?
本当にするのかな?できないよ、ね?

もし「する」なんて判断したら-。

手にした「権力」と「プライド」は他者を踏み台に
しても守りたいのか?
人は法の下に平等というのならば、法の下に居る
彼らと被告とされる人の人権も同価値。

けれど、彼らの歪んだプライドは、犯人ではないと
思いつつ-でないと"ねつ造"しない筈-でっち上げ
証拠の元、死刑囚に仕立てた人間の、身に覚えの
ない罪で死刑と言われ独房で凡そ半世紀も費やす
ことを強いられた理不尽な時間よりも「貴重」に値
するものか?

しかも今回の再審受け入れに併せ裁判所が「捜査
にねつ造があった」と暗に抗告することの恥を知れと
いわんばかりに厳しく言及したにも拘わらず、尚検察
はメンツを譲れない?
どれだけ素晴らしいメンツなのだ?!

最早人間としての理性は壊れていると、言いたいくらい。

アムネスティ始め世界が「死刑囚としての拘置期間が
世界最長に及んだ」彼の釈放を伝え、関心を寄せている。

改めて私たちが知る事となった当時の取調べや裁判
状況から、杜撰すぎる「証拠」に寄る司法判断にも憤懣
遣る方ない。

そして、
予ねて"不平等さ"も滲み、「真実を追究する場」よりも、
被告や原告を差し置き、行き過ぎた自尊心や主張と
テクニックの勝ち負けが優先されるのではないかと
感じていた【裁判】の一端を見た思いもする。 

-おかしいだろう-

一審の「死刑判決」を下した主任裁判官が、後に「無罪
と確信しながら言い渡した」と、その後良心の呵責に
耐えかね告白。
(今彼の半生を追った「美談の男」を早速読んでいる)

今回一連の経緯に大きく影響した「証拠」にねつ造が
疑われまたDNA鑑定では「被告=犯人」ではないと
言わしめた時点で、再審なんて言わず十分無罪を言い
渡して欲しいところだ。
糖尿病や軽い認知症だとも聞いた78歳の彼に残された
時間は、余りない。

警察の取り調べや裁判のプロセスは、あるべき正義に
則らず、こういう手続きは、プロセスを経なければなら
ないなんて、変な理屈だ。

県警の決め付けにかかった捜査(捜索じゃなくて創作?)
や検察の主張を鵜呑みにし審議が公平に深くされたと
受け止められない決定の誤りがあったと、指摘された
に等しいのに。

「死刑判決」に対しても、「無罪だ」と確信を持った裁判官
が居た-つまり既に当時杜撰な証拠だったと受け止める
にたる条件があった-にも拘わらず、無期でもなく「死刑」
と判断したのだ。

釈放された彼と彼を長く支え続けた支援者達の姿は、
何度見ても平常心では見ていられない。
余りにも惨く長すぎた歳月ではないか。

忘れてはいけないのは、今ひとつの区切りを迎えられた
から「今までの歳月」を数えられるということ。
無実と叫び続け声が枯れ涙が枯れ果ててしまっても
まだ出口の見えない希望が見えない毎日の果てに
辿り着いた「2014年3月27日」なのだ。

彼の人生そのものを破壊した「袴田事件」の判決は、
即ち、この50年余り、償うべき真の犯人が拘束される
ことなく自由に生きることを許してきたのであり、
命を絶たれた被害者遺族の苦悶は、未だ晴れる事
がない、ということでもある。

事件に関わった警察、検察、裁判官に、「罪は有る」筈。

冤罪事件は、これまでもあったが、未だあるに違いない。
-例えば、2000年の仙台筋弛緩剤事件、今月被告の保釈が決まった
  PC遠隔操作事件など
言われなき罪で未だ拘留されている人、野放しの真の
犯人、癒されない遺族の思い・・・、理不尽だ。

メディアも、何時もの如くこのような事態に至ってから、
情報を追い流し、恰も以前から「この事件の整合性には
疑問を持っていました」と言わんばかりだけれど、往々
にして、都合のよい立場を確保しているように感じる。

受身の取材ばかりではなく、日頃から先回りして多角的
に広角的に深い取材、私達庶民への問題提起や「事実」
の周知を今まで以上にもっと積極的に行って欲しい。

それが、真っ当な社会としての機能の潤滑油であり
不幸な理不尽さを減らす少しばかりの支援に繋がる、
とも思うから-。