これまでも、陸の孤島的立地の David's Deli とか今や老舗ともいえるだろう
PITA THE GREAT などイスラエル料理に、オイシイと舌が喜んでいた。
思い返せば、それは今から15年ほど前?会社の出張でアメリカ西海岸で
食べた"ファラフェル"に遡るかもしれない。
海外旅行でも昨今はギリシャとかイスラエル料理を食べていたような・・・。
ファラフェルは必ず流行るはず、そう思って早3年。
"予言"は単なる思い込みに終わる???
いや間もなく「旬」を迎えるに違いない - きっと、ね。
そんな中、富に「食べたい」感が高まってきていたトルコ料理。
本当に久しぶりにクラシック(ヴァイオリン)コンサートで五感に刺激を与えられ、
味覚にも刺激を、とその帰りに寄ったトルコ料理店"ASENA"。
週末の赤坂周辺は、平日に比べてひっそりした感がある。
今時期にしては、寒さもぶり返していたので、余計に街が寂しく感じた。
大丈夫かな? 店の空虚感を垣間見て一瞬入るのを躊躇したが、「トルコ料理」
への思いを残すわけにも行かず、空席が目立つ店内へ。
メニューの多さに、魅力と決め手の折り合いが付かずスタッフのオススメを
そのままオーダー。
"もう一味"のムダ(敢えて呼ぶ)を排した、それでいて曖昧ながら「中東」の
雰囲気をその味に感じる、あっさりしているがどこと泣くエキゾチックなテイストは、
どの皿も食べやすく体の喜ぶ素直なおいしさがあった。
(ちょっぴり曖昧な食後感ではあるけれど、好きなテイストであることは確か、だ)

「エキメキ」と「アボカドとサーモンのサラダ」
サーモンは肉厚でフレッシュな風味。
とこの地域の料理には欠かせないきゅうりやトマトに、オニオンスライスの
シンプルな組み合わせと味付け。
程よい弾性の食感のエキメキと一緒に食べれば、サーモンとアボカドの
オープンサンドを堪能できる。

「ラム肉のトマト煮込み」
トマトの優しい酸味が子羊特有の風味をマイルドに押さえ、柔らかく煮込んでいる。
ピーマンもナスもそして子羊も、それぞれの素材の味わいを保つ為に、所謂
「味付け」も最小限度。それでも、だから?飽きずにボリュームのある皿でも
食べ尽くせたのだろう。

「ポテトフライのガーリックヨーグルトソース添え」
ヨーグルトにガーリック -中東<らしい>テイストの一品。
ヨーグルトと言うよりも、酸味の度合いも柔らかく寧ろサワークリームに近いコク。
ガーリックはよく油となじみまろやかさがあった。
深みのあるヨーグルトの乳感とガーリックの食指をそそる風味がバランスよく、
油で炒め煮したようなホックリ感あるフライドポテトに絡めて食べれば、また旨し。
このヨーグルトソース、《万能の守備範囲》とみた。

「さくらんぼのチャイ」
チャイ=ミルクで煮込んだ紅茶と思っていたけれど、
さくらんぼリキュール?のほのかな香りと甘さのお茶。
人間味のあるスタッフも親しみやすく、長居できそうな空間、ASENA。
ボリュームや味、見栄えなど料理のパフォーマンスから見れば、店内が
空いていたのは、やはり週末の赤坂故だったからに違いない?
とびきりインパクトを残すおいしさと言うよりも、あぁまた食べたいと食事を
しながら思える、ボディブローに利く様な、体が記憶する味わいだった。
世間で流行らなくとも、ひとり、十分にブームとなっている。
秘めたる候補地(店)を一つ一つ制覇したい・・・。
暫くは中東料理へ舌(ベロ)のベクトルは、そのテイストを彷徨い求めて
中東"ベロード"へ向かうだろう。



